歯ならび・咬み合わせの改善とお口の正常な機能獲得ができる!●プレオルソの特徴 プレオルソは、弾性のあるポリウレタンを素材とした上下顎一体型の「機能的マウスピース矯正装置」である。本装置をⅠ期治療(混合歯列期の小児矯正治療)に用いることで、歯列と咬合の改善だけでなく、機能的問題の改善も同時に行うことができる。口腔筋機能療法(MFT)を併用し、口呼吸から鼻呼吸へ促すことや正しい舌の使い方を習得することで、子どもを健康な体へ導くことを目的としている。●プレオルソと機能的顎矯正装置の歴史 1936年にノルウェーのAndresen&Häuplは、機能的顎矯正装置であるFKO装置を発表した。その後、ドイツのFränkelはオーラルシールドの考えを結び合わせてフレンケル装置を、Baltersはバイオネーター装置を、Bimler. H. Pはビムラー装置を考案した。そして、大塚がこれら従来の機能的顎矯正装置をベースに、素材部分を進化させてプレオルソ装置を開発した。プレオルソ装置では、硬くて扱いづらかったオーラルシールド部分のレジン系素材を、弾性と耐摩耗性があるポリウレタンへ置き換えたことで、子どもの口腔内装着感を向上させることができた。さらに、熱可塑性の素材を利用したことによって、複雑であったワイヤー部分の調整を簡略させることを可能とした。その結果、装置をプリフォーム化させることに成功し、患者・医療従事者ともに導入しやすい装置が完成した。こうして、子どもの顎顔面歯列形態の成長誘導を目的とした「機能的マウスピース矯正治療法」が確立された。1940年代 フレンケル装置2013年 プレオルソタイプⅠ1936年 FKO装置1952年 バイオネーター装置1948年 ビムラー装置2013年 プレオルソタイプⅢ81.機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」とは?
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