ホワイトニングの仕組み中に ある有機性の着色物質です。歯の着色のもとになっているのは、歯のて歯の中の分子量の大きな濃い色の着色物化学的に不安定なフリーラジカルを発生し過酸 化水素は、光や熱などによって分解し、物質に変化させます。これが歯の漂白のメ質を分解し、分子量の小さな薄い色の着色ようなことはありません(文献)。ではありませんので、歯を弱くしてしまうカニズムです。歯の表面の改質を行うわけ分解されます。過酸化水素はさらに分解しで1/3が過酸化水素に、2/3が尿素に酸化 尿素は、お口の中の唾液や体温の影響らわれます。てフリーラジカルを発生し、漂白作用があラジ カルの漂白作用を助けます。また尿素はタンパク質を分解し、フリー歯の漂白のメカニズムオフィスホワイトニング剤の主な成分のホームホワイトニング剤の主な成分の過☞『ガイドブック』P.12をチェックH2O2 過酸化水素10%過酸化尿素:Co(NH2)2H2O26.35%尿素:CO(NH2)2二酸化炭素:CO2アンモニア:NH3アルカリ性H+HO°2強いフリーラジカルペルヒドロキシラジカル着色成分CO2,H2O3.65%過酸化水素:H2O2酸性弱いフリーラジカル12H2O+O°2022/12/20 10:02文献:Carey CM. Tooth whitening: what we now know. J Evid Based Dent Pract. 2014 Jun;14 Suppl:70-6. (Goldstein RE, Garber DA. Complete dental bleaching. Chicago:Quintessence Pub, 1995より改変)p010-015_WNG_white3.indd 12APPE_p010-015_WNG_white3_.p3.pdf*歯の漂白のメカニズム 歯の着色は歯質の中の有機性着色物質によって起こります。漂白に用いられるオフィスホワイトニング剤とホームホワイトニング剤とでは、成分や化学的な分解の仕方が異なります。*ホワイトニングの作用機序アルカリ性H+HO°2強いフリーラジカルペルヒドロキシラジカル着色物質<オフィスホワイトニング剤> 主成分の過酸化水素は光や熱により分解して、化学的に不安定なフリーラジカルを発生し、歯質の中の分子量の大きな濃い色の着色物質を分解し、分子量の小さな薄い色の着色物質に変化させることで歯が漂白されます(右記文献)。エナメルエッチングのように歯質が改質されるわけではありません。<ホームホワイトニング剤> 主成分は過酸化尿素で、唾液や体温の影響を受けて1/3が過酸化水素に、2/3が尿素に分解されます。過酸化水素はさらに分解してフリーラジカルを発生し、漂白作用が起こり、尿素はタンパク質を分解し、フリーラジカルの漂白作用を助けます。 こうして口腔内で化学分解されたフリーラジカルがエナメル質や象牙質に浸透し、着色部分だけに作用することで、歯の構造を変えることなく色調を明るくし、白くみえると考えられています。 (GoldsteinRE,GarberDA.Completedentalbleaching.Chicago:QuintessencePub,1995より改変)文献:CareyCM.Toothwhitening:whatwenowknow.JEvidBasedDentPract.2014Jun;14Suppl:70-6.◦ホームホワイトニング剤はオフィスホワイトニング剤より刺激が少なく、より安全に使用できます13分解・除去この作用は着色物質にだけ反応するため、歯質には影響を与えない。これらのフリーラジカルが、歯の着色や変色これらのフリーラジカルが、歯の着色や変色の原因となっている物質を、分子量の低い薄の原因となっている物質の不飽和二重結合をい色の着色物質に変えることで漂白される。飽和化することで、着色や変色に作用する。H2O+O°酸性弱いフリーラジカルCAUTION◦オフィスホワイトニング剤は濃度が高いので取り扱いに注意しましょうホワイトニングの仕組み(メカニズム)
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