骨窓を設ける部位の骨壁が薄い場合は,骨窓を開けやすいため難易度Sである.骨窓を設ける部位の骨壁が厚い場合は骨窓形成時の骨切削溝から洞粘膜が見えづらいことに加え,骨窓の除去や内転がやや困難になるため,難易度Tである.骨窓を設ける部位の骨壁に骨欠損がある場合は,骨欠損部位の確認と処理を誤ると洞粘膜を損傷しやすく特別な配慮を要するため,難易度STとする.隔壁部がもっとも洞粘膜を損傷しやすい部位の一つとされているため,隔壁がない場合は難易度Sである.隔壁がある場合は,難易度Tである.骨窓を設ける部位に血管(後上歯槽動脈)が走行している場合,開窓時の動脈損傷による出血がトラブルとして報告されているため,難易度Tとして扱う.73難易度S難易度T難易度S難易度ST難易度T難易度T難易度ST次に各々の項目ごとに難易度に応じた手術手技を具体的に解説する ☞4.骨窓を設ける部位の骨壁の厚みによる難易度5.隔壁の有無による難易度6.骨窓を設ける部位の血管(後上歯槽動脈)の走行による難易度サイナスフロアエレベーションをより安全に行うための難易度分類4
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