難易度S(Simple:易),難易度T(Tough:難),難易度ST(SuperTough:極めて難)上顎洞底最深部が大臼歯部にあり,洞底が比較的なだらかな形態は骨に沿わせて剥離子を進めやすく洞粘膜を損傷するリスクが低いため,難易度Sである.上顎洞が大きく,近心壁が前歯部付近まで及んでいるものは近心鋭角部で洞粘膜を損傷しやすいため,難易度Tである.洞底部が広くなだらかな形態は,洞粘膜を損傷するリスクが低く,難易度Sである.洞底部が狭く急な場合は,鋭角な部位で粘膜を損傷しやすいため,難易度Tである.洞底~内側壁がなだらかな形態は,洞粘膜を損傷するリスクが低く,難易度Sである.洞底に凹凸がある形態や内側壁に陥凹がある形態は,剥離子を骨にそわせづらく,洞粘膜を損傷しやすいため難易度Tである.72難易度S難易度S難易度S難易度T難易度T難易度TST分類(Sugai Toshiroの分類)1.上顎洞側方面観による難易度2.洞底部の角度による難易度3.洞底〜内側壁の形態による難易度・陥凹(PNR)による難易度
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