著者林治幸先生は横浜歯科臨床座談会を主催する丸森賢二先生、矯正専門医窪田勝信先生の下で研鑚を積まれました。 歯根膜の可能性を存分に活かした理論および手技は理に適っており、矯正専門家、一般臨床家を問わず役に立つ良書です。 豊富な写真は著者が主宰する矯正セミナーを再現しており、わかりやすい内容です。 掲載されている症例は受講生によるものも多く、講師と遜色ない出来ばえとなっています。 これはタイトル通り「明日から使える!」と実感しました。
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歯科助手歴4年ですが、私の知らない部分も分かりやすく書かれてました。 絵もたくさんあり、飽きないのでおすすめです!
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「ラボのデジタル化を進めたいけれど、何を導入したらいいのかわからないし、使いこなせるか不安」に応えることを目指した書籍である。 CAD/CAMの進化と歴史から始まって、ソフト・ハードの紹介、活用法などがテンポよく記述されている。いわば、現在のCAD/CAMを俯瞰する内容である。 Chapter2の「MyLaboStyle」では、18社のラボのマイ・スタイルが書かれている。 ラボの概要、導入機器、機器の選定理由と予算、ライフ(ワーク)スタイル、などの同一の項目で簡潔に書かれているため、わかりやすく比較しやすい。 仕事内容や経営方針、経営スタイル、導入機器がそれぞれ異なっているのは非常に興味深い。 編集者の伊藤氏と菅原氏は、総論などに寄稿しているが、編集者として、筆者として、深く考えたとわかる視点や含蓄のある文であり、ただのソフト・ハードの紹介本で終わらせていない。
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本書の改装事例では、写真と平面図で視覚的な違いが比較できるだけでなく、施主である院長とデザイナーである著者がそれぞれの言葉でBefore/Afterについて語ることで、各クリニックがどのような課題に悩み、著者がデザインでそれらをどう解決し、どんな成果が得られたのか、改装のバックグラウンドや意図も理解できる構成になっています。 著者のデザイン事務所では、手間がかかっても未来の改装時に備えて竣工図を残すことにこだわっています。成果物の仕様書が作成されているか否かは、業界を問わず品質を判断するうえで重要な基準のひとつだと思います。私はIT系の仕事に従事していますが、資料を残す手間は身に染みているので、この竣工図へのスタンスだけでも丁寧で誠実な仕事をされているのだろうと感じます。 歯科医院の改装に関する書籍ではありますが、歯科・医科を問わず参考になる有用な一冊だと思います。
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歯科医院を経営していて迷うことがある。 ・患者さんにはどうしたら良いのか ・スタッフにはどうしたら良いのか ・自分は何を目指しているのか 前者二つには提案の書がたくさんある でも、最後の1つに具体的な数字を示してくれた書に出逢ったのは初めてであった。 売上は多ければ多いほど良いように感じる。 でも、1億円を超えると幸せのコストパフォーマンスが下がる。 漠然と感じていたことを見事に言い当てられ、腑に落ちた。 そして、これからの人生の設計図を書きやすくなった。 歯科専門会計事務所だから、たくさんの院長の数字と人柄と向き合ってきたから書ける本だと感じる。
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何かとルールに厳しい時代。 歯科医院に一冊常備していただくと、安心…の一冊です。 著者の小畑先生は、15年の臨床経験があり、 現場がよくわかっているため、 開業医の先生のほか、 コンサルタントや税理士の先生方にも高評価をいただいています。 顧客の先生からトラブルの相談があった際に、 「先生、その問題は、『歯科法律トラブル~』の本の ○ページに書いてありますよ」と伝えているそうです。 制作裏話も、ブログにて公開しております。 https://japandentalnews.wordpress.com/2018/02/28/ura01/
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歯科のITシステムの会社経営をしている関係で、興味があって読んでみましたが、歯科経営はもちろん会社経営/組織作りの事にも役立つ事が多く書かれてあり非常にためになりました(英訳も付いているので2回目は英訳を読んでみようかと思います)。
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和田精密技研株式会社の創業者・和田弘毅さんの『日本歯科新聞』に平成13年1月23日号から毎月1回掲載されたコラム「さじかげん」を再編集した一冊です。 自社を業界トップの企業に育てた著者による歯科医療と歯科技工の現状分析と将来への処方箋が提示されている。ものを考える際の深み、人を育てる人間力等々、自分にとってはあまりに遠い存在であるが、良い機会を頂き、本書を読むことができた。 新聞連載とは違う一冊の書籍としてトータルに著者の考えに触れることができることは、別の味わいがある。テーマ別に章立てされ、読者にとっては新聞連載時と違い、道案内と地図が手に入った趣がある。 歯科技工の産業としての勃興期、上り坂を駆け上がる時代の空気を知ったうえで、現在のいわば低迷期を、著者がどのように捉えているかを知る手がかりとなり得る一冊ではないかと思われる。お勧めしたい一冊です。
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セラミックワークにおいて、ともすれば技工士はどうしても色調と形態に目が行ってしまうが、歯冠修復物は本来、患者のためであり、歯周組織にやさしくなければならない、と気づかせてくれる本です。 内容については、項目立てもまとまっており、 最初に「歯周組織の基本知識」があって、次に「製作のための7つのルール」と続く。写真もイラストもきれいでわかりやすく、親切でていねいである。 また、「ラボワークにおける生体情報の活用法」や「エックス線と歯周チャートの読み方」もあり、単なるケースプレゼンテーションの本ではなく、「歯周組織にやさしい歯冠修復物」を製作するためのノウハウがぎっしりと詰まっている。 第3章の「咬合調整の少ないクラウンの製作法」も『そこまでやるか!?』と言葉が出そうである。 CAD/CAM時代であるが、アナログ技工にも、デジタル技工にも歯科技工士必読の本である。
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厚生労働省医政局歯科保健課長等を務め、現在東京歯科大学教養系研究室に所属する上條英之教授(歯科社会保障学)による歯科保健医療に関連する社会保障制度とそれに関連する関係法規についての一冊である。なお、鳥山佳則教授も同じ所属である。石井拓男教授は、基礎の社会歯科学講座に所属している。
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