図説 直立動態と心身症状

人の立つしくみに内在する病因の発見と臨床応用

臼井五郎 【著】
動的平衡・顎口腔医学研究会 【編著】
下向央 【監修】

2013年07月10日 A4判 352頁

11,000円(税込)

産学社エンタプライズ

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1 スウィング理論
  a.直立機構における下顎骨の役割(慣性力と復元力)
  b.スィングキーパー(直立動態の維持構造)
  c.基本的な直立動態
  d.咀嚼の動態
  e.直立姿勢はどのように作られるのか
  f.脳神経系の姿勢制御システム
  g.スウィング理論と形態

2 直立バランスが悪くなる原因
  a.顎口腔系(咬合構造)に起因するもの
  b.全身骨格(頸椎骨格)に起因するもの
  c.脳の平衡制御破綻に起因するもの

3 頭部の平衡不全を解消する手段
  a.動的平衡咬合医療 -スウィング理論と歯科インプラント/矯正-ほか
  b.歩行運動、代替医療
  c.下顎偏位予防
  d.安静(臥位)・睡眠の意義

4 臨床報告
  宮本格尚
  松井啓祐
  寺尾公成
  臼井五郎
  熊谷倫恵

5 頭部の平衡不全(咬合構造)から波及する病態
  a.Potential energy 統合病因論
  b.頸椎(1次バランス)におけるpotential energyから生じる非特異的病態
  c.脳の平衡制御破綻(交感神経過剰亢進)における病態
  d.身体(2次バランス)におけるpotential energyから生じる特異的病態
  e.一般歯科のpotential energy病因論

6 「こころ」の動的平衡不全とpotential energy病因論

7 「生きる」を考える
  Question1-4 頭のバランスが悪い咬合状態はどれでしょう?(答えと解説)

インプラント術後トラブルの原因と対処法

レビュアー: あごろべえ

1 ( 評価 : 1 )

2013-07-15(月) 著者によるレビューです

スウィング理論によって、直立平衡を可能にしている顎口腔機能の失調が全身へ影響することが明らかになりました(咬合バランス≒直立バランス≒心身症状:耐性には個体差がある)。「咬合と全身」問題にひとつの「解」を得たと言えるのではないでしょうか?
歯科疾患の原因として古くから「細菌」と「力」が上げられていましたが、「力」への対策は十分とは言えませんでした。ここにおいてもほぼ「解」が得られたと思います。
現在、顎口腔機能と言えば「咀嚼」「発語」が自明のことと理解されています。スウィング医療の普及によって、「直立(頭部)平衡」が社会的に認知され、重要な顎口腔機能として書籍、教科書、公文書に記載される時代の早い到来を切に願っています。より多くの方々の「健やかな人生」を支援するために。(監修:下向央)

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