日本歯科評論5月号
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₄ 前まえ島じま健けん吾ご₅₃ 古ふる谷や彰あき伸のぶ₂ 黒くろ田だ敏とし樹き₁ 石いし田だ裕ひろ美み₁ 赤坂フォーラムデンタルクリニック 〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-34-108₂ ひろみ歯科医院 京王仙川 〒182-0002 東京都調布市仙川町1-12-40₃ 黒田クリスタル歯科 吉祥寺 〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル₁階₄ 勝田台フルヤ歯科 〒285-0855 千葉県佐倉市井野1554-3₅ 前島歯科医院 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1 東京区政会館₁階96 THE NIPPON Dental Review Vol.83 No.5(2023-5)₁.BTAテクニック®とは₂.BTAテクニック®の特徴ことができることを示していきたい. 初めてBTAテクニック®を知った方のために,まずは簡単に説明を行うが,より詳しく知りたい方は,先述の『BTAテクニック®の臨床』等の文献を参照していただきたい. BTAテクニック®は,筆者が30年ほど前に考案した歯肉ラインを整える(根尖方向に移動する)生物学的審美補綴法である.基本的な術式は,図₁に示すように歯肉切除を行い,その位置をフィニッシュラインとしてマージン形成を行い,オーバーハングマージンの補綴装置(クラウンまたはラミネートべニア)を装着するというものである. 歯肉切除後の補綴装置のオーバーハングマージン(BTAマージン,図₁〜図₃を参照)は,歯肉と同 筆者(坪田)が本誌でBTAテクニック®を紹介したのは2010年■月号,■月号であった■, ■).その■月号では,下野正基先生(東京歯科大学名誉教授・病理学)にBTAテクニック®が成功する理由について考察をいただいた■).その後も本誌等で数編の論文を掲載してきたが,それらの成果は『BTAテクニック®の臨床』(2019年ヒョーロン刊)としてまとめることができた■). その間,筆者らは審美歯科BTA研究会として勉強会を継続し学会発表等を積極的に行ってきたが,今回,より広くBTAテクニック®の良さを知っていただくため,当研究会の歯科医師■名によるBTAテクニック®の臨床活用法を■回にわたって紹介させていただくこととなった. 今回の企画は,BTAテクニック®が複雑で難しい手法ではなく,正しい術式,適応症を守っていただくことで,大きなリスクを伴わずに良い結果を得る[審美歯科BTA研究会]坪つぼ田た健けん嗣じはじめにBTAテクニック®について審美性と長期安定性のためのBTAテクニック®の臨床活用法①

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