樋状根とRadix Entomolarisへの対応
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3PartⅠ辻つじ本もと 真まさ規き・Toothinvestigation 図₂にFMC,メタルコアを除去した状態を示す.根管はC型の■状根で,根管上部は黒変し,歯冠部歯質にはう■を認めた(図₃).感染根管治療において,歯種を問わず,共通する失敗はう■の取り残しである.根管治療に先立つ修復物の除去をtooth investigationというが■),修復物,補綴装置をすべて除去し,う■,クラック, 日本人における下顎第二大臼歯での■状根の発現率は他の人種に比べ高いことがわかっている■).また,性差があり,女性で多く■),両側で発現することが多い■). ■状根はその形態から治療が困難になることが多い.今回は■つの症例を通して問題点とその解決法を供覧したい. 患者は30代女性,矯正歯科より矯正治療中の患者の7根管治療および他部位のう■処置の依頼で来院. 図₁に術前のデンタルエックス線写真を示す.同歯は5−7ブリッジが以前に入っていたが切断し,矯正治療が開始されている.デンタルエックス線写真にて根尖部の透過像および近心歯槽骨の垂直的骨欠損を認める.根管は一見■根管に見えるが,根の形態から■状根であることがわかる.また,術前のCBCT画像(矯正歯科にて撮影)から■状根で根尖病変があることが判明している. 症 例40三次元的対応樋状根への臨床対応とその考察❸ 再根管治療でのC-shaped canalへの

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