ブックタイトルapollonia_1801

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概要

apollonia_1801

006 2018.01 2011年2月号で「絵画以外のホスピタルアート」として、陶彩画の作家・草場一壽氏の作品を紹介しました。そのご縁で銀座にギャラリーを作るお手伝いをさせていただきました。 洗練された街・銀座でありながら、コンセプトは「大いなる田舎者」。陶彩画が主役というギャラリー本来の役割に加えて、その空間に身を置く人の心が安らぎ、穏やかになるような内装というのが最大のテーマでした。 床は土間、壁と天井は草場氏の地元佐賀の陶土を混ぜ込んだ土壁。全て自然素材を使用し、熟練の職人の手仕事によるもので、光を反射しないマットな質感は素朴な力強さを感じさせます。 青の陶彩画が飾られた「リトリート」は、柔らかい光と水の音に包まれ、まるで胎内から宇宙を見渡すような神秘的な空間です。ここで過ごすだけで、深い瞑想に入ることがでインテリア医学の ちょっとした工夫や気遣いで、患者さんの満足度を向上させることが可能になります。 今回は、私がデザインさせていただいた陶彩画作家・草場一壽氏のギャラリーを紹介します。ヒトモノ環境実践快適空間を科学するきるでしょう。 ギャラリー内は全て『ハイレゾ音響空間KooNe(クーネ)』で空間音設計をし、足元からは小川のせせらぎ、頭上からは小鳥のさえずりが心地良く耳に届きます。 陶彩画というアートを目で見るだけでなく、五感を通して心に深く響く、そんな体験ができる空間をつくることができたと思います。「草場一壽 銀座・龍泉堂」に一度足を運んで、「安らぎ」を五感で感じていただけたら、医院づくりの参考にもなりそうです。第回安らぎの空間づくりメディカル・デザイン㈱代表取締役メディカルデザイナー1級カラーコーディネーター水口真理子リトリート。