ブックタイトルapollonia_1801

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概要

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122 2018.01タイ人留学生との交流 東南アジアのタイと聞いて想像するのは、「甘辛く酸っぱいタイ料理」「きらびやかな伝統舞踊」「黄金に光る寺院の屋根」「伝統医療の古式マッサージ」、もしくは「プーケットやクラビなどのビーチ・リゾート」、はたまた「夜の街やニューハーフ・ショー」でしょうか。この連載では、スーツケース2つでタイに嫁いでから、今まで経験してきたローカル・タイ生活の様子を、歯科事情を交えながら紹介したいと思います。   そもそもの起こりは、鶴見大学卒業後、2年間研修医として過ごした東京医科歯科大学で留学生が多い環境に身を置いたことからでした。当時、歯学部の大学院にはアジア地域の留学生と南米の日系人留学生が多く、その中でもタイ人と中国人の数は常に1位2位を占めていました。   たしか、タイ人留学生は毎年30人前後在籍していて、わたしが所属する補綴系講座にもタイ人の大学院生がいました。また、研修で回った保存系や口腔外科の講座に行っても、タイ人留学生の存在を目にしました。中国人や韓国人は私費留学生の比率が高かったのですが、タイ人はほとんどが文部省奨学金(当時)での留学で、その多くはチュラーロンコーン大学出身者でした。 タイ社会では歯科医師の地位が高いこともあり、タイ人の歯科医師はとてもプライドが高いといわれています。しかし、すでに歯科医師免許を得て留学してきているタイ人留学生は、大変友好的で親しみやすい印象でした。 タイ人は昼休みになると食堂に大人数のグ1974年富山県生まれ。鶴見大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学歯学部附属病院にて研修医・専攻生を経たのち、医員として2年間勤務。結婚を機に2005年よりタイで生活を始める。学生時代には思いもよらなかった職業「主婦」も今年で14年目。中華系タイ人の夫と子どもと共にバンコク郊外に暮らす。吉田和世奇想天外 つれづれタイ日記タイ人歯科医師たちとの出会い1