ブックタイトルapollonia_1801

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概要

apollonia_1801

臨床駅伝030 2018.01東京都・医療法人社団スマイルプラス 宇田川歯科医院所属スタディグループ:N1 会Ishida Takehiro第走者石田雄大2右下のブリッジが取れた。歯を入れたい● 59歳、男性● 初診:2014年1月28日● 残存歯:● 肺がん、胃がん、耳下腺腫瘍こんな患者さんが来たら?76543 1 1 345677 54321 12345 7現症 この患者さんは2014年1月28日、「右下のブリッジが取れたので、歯を入れてほしい」との主訴で来院した。口腔内を見ると 7 6 5のブリッジが脱離しており、また 5 6 7 のブリッジも脱離しかけていた。 75 7 に関しては、プロービングデプスが最も深い場所で6㎜、動揺度はⅡ。排膿、出血も認められたためCT診査をしたところ、歯冠から歯根にかけて破折線が認められたため垂直性の歯根破折と診断、保存不可と判断した( 1 )。 臼歯部の咬合高径もやや低く、抜歯後の欠損補綴のために咬合高径を少し挙上する必要があると考えられた。全顎的なプラークコントロールも不良であった( 2 )。 全身的な既往歴としては2013年の8月に肺がんの手術を受けており、08年7月には胃がん、02年には耳下腺腫瘍の手術を受けていた。患者さんの希望としては「オペが怖いのでインプラントはしたくないが、よくしゃ 患者さんの多様な悩みへの対応法は、歯科医師によってさまざまです。スタディグループからスタディグループへ駅伝のたすきを渡すように症例検討を続けることによって、より患者さんの期待に沿える対応を探ります。