ブックタイトルapollonia_201701

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133 2017.01 現在、さまざまな助成金・補助金があり、歯科医院、医療法人の中には上手に活用している所もあります。知り合いの先生やディーラーさんなどからそのような話を聞くこともあるかと思いますが、オイシイことばかりではありません。そこで今回は、助成金・補助金を活用する際に知っておきたいことを挙げてみます。歯科医院で活用しやすい助成金・補助金? 業務改善助成金 生産性向上のための設備投資(機械設備、予約システム等の導入)などを行い、事業場の最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資などに掛かった費用の一部を助成するもので、最高200万円まで助成されます。? キャリアアップ助成金 主に有期契約労働者等を正規雇用労働者等へ転換した際に、1人につき助成金が支給されます(2016年時点では60万円)。? ものづくり補助金 試作品・新商品の開発や生産プロセスの改善、新しいサービスや販売方法の導入を行う際の設備投資に掛かった費用の3分の2、上限500万円~ 3,000万円の補助金が受けられます。なお、医療法人は対象外です。申請する際の留意点? 時期が限られる 助成金・補助金の募集期間や設備投資時期に制限があるので、注意が必要です。? 細かな要件がある 「ものづくり補助金」のように、医療法人は対象とならない補助金もあります。また、人員要件など細かな要件もあるため、自院が対象になるか検討する必要があります。? さまざまな書類の提出が必要 不正防止の目的などもあり、さまざまな書類の提出が求められるため、その対応だけで大変な作業量になります。? 基本的に後から支払われる 助成金・補助金は原則として、設備投資の実行後や人員を確保した後に振り込まれます。特に、事務処理の関係上、想定以上に入金が遅くなることも多く、資金繰りが悪化する可能性もあります。最後に 助成金・補助金がもらえるからと、すぐに飛びつかずに、自院の計画にマッチするものであるか、前述のような留意点を許容できるか、まず検討してみましょう。助成金・補助金を活用する際は…分でわかるお金講座椿公認会計士事務所椿 祐輔Tsubaki Yusuke●椿公認会計士事務所(東京都渋谷区) TEL:03-6326-7550