ブックタイトルapollonia201602

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概要

apollonia201602

2016.02 008音楽家との出会いが導いた「音楽歯科」森歯科医院東京都大田区森 文彦氏Mori Fumihiko1954年生まれ。東京医科歯科大学大学院卒。日本歯科保存学会、日本スポーツ歯科医学会、日本歯科人間ドック学会、日本臨床歯内療法学会、日本歯科審美学会、臨床ゲノム研究会、日本スポーツ学会、日本トレーニング科学会、日本臨床スポーツ医学会など多数所属。スタッフ: 歯科医師1人助手2人(うち非常勤1人)ユニット:2台 「20世紀最高のバス・バリトン歌手」といわれるハンス・ホッターとの出会いと交流を通じて、自身が歌うまでになった森文彦院長は、歯科医療を「さまざまな人との出会いと絆を育むオアシス」と表現する。音楽に導かれて、勢いで開業したという東京・田園調布の地で、スポーツ歯科を応用した「音楽歯科」に取り組んでいる。スポーツ歯科の応用で音楽家を支援―「音楽歯科」という概念を診療に取り入れていると聞いたのですが、どのようなものですか。森 もともとは、「管楽器奏者のための歯の診療日」を設けていた、神奈川県横須賀市の故・根本俊男先生の活動が有名かと思います。先生とは歯科学生時代から入会していた「歯科ペンクラブ」でのお付き合いがありました。私自身も音楽が好きだったので、根本先生が培ってきたものを土台に、管楽器だけでなくあらゆる楽器奏者や歌手など、音楽に携わる人たちをデンタルサポートしたいと思って始めたものです。 日常的に楽器を演奏していると口腔環境にも影響が出てきますし、逆に口腔環境も演奏・歌唱に大きな影響を与えます。前歯部を義歯にしたことが原因で、引退を余儀なくされた有名なフルート奏者もいるように、特に管楽器では口腔の状態がシビアに演奏に反映すると感じていま