ブックタイトルapollonia201602

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概要

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2016.012 074「指導」「意識」という言葉はNG 例えば、歯みがきサロンで実際に行われているサービスを見ると、歯科疾患の予防のために医療機関で行われている処置と極めて似ていますが、意味合いは全く異なります。サービス業態では、相手は「お客様」だからです。単に丁寧な言葉遣いをする、会計時などに腰をかがめてあいさつするというのではなく、基本的なスタンスが違うのです。 日本における歯みがきサロンの草分けである精田紀代美氏(富山県・歯科衛生士)は、お客様に対して「口を開けてください」とは言いません。精田氏が口唇をそっとなでるだけで、自然に口を開けてしまうのです。これは精田氏だけができる特別な技術ではなく、所定のトレーニングをすれば誰でも身に付けられるものです。多くの歯科医院のスタッフがそのような技術を備えていないのは、医療業種としてトレーニングされてきたためだと考えられています。 医療業種では、知らずに「上から目線」が常態化しているといえます。そのため、「歯みがきサロン」などのサービス業態から見た医院経営●取材・文:編集部 近年、歯みがきサロンやセルフホワイトニング、デンタルエステといったサービス業態が、全国的に定着してきました。保険制度を含め、各種制度によって保護されている医療業種に比べ、一般的な経営環境は厳しいものがありますが、各店舗や法人は、独自の経営努力により、売り上げを維持・向上させているのも事実です。サービス業態から見た歯科医院経営のリスク管理を考えます。