ブックタイトルapollonia_201601

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概要

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「衛生士ってすごい!」を教えてくれた高校生古屋綾子太陽歯科衛生士専門学校卒業後、アメリカに短期留学。日本の歯科医院で3年間勤務して資金をため、カナダに留学し、バンクーバーの歯科医院に就職。帰国後、美容師学校に入学。結婚・出産後、一般開業医院に就職。ダラダラの学生時代 今から約20年前、私はダラダラの歯科衛生士学生でした。学校には遅刻もしくはギリギリセーフで、居残り補習の常連。でも、歯科のバイトはなぜか楽しく、その時間にやっと目が覚めるという毎日でした。 2年生になって臨床実習が始まりました。「やっと現場に出られる!」「あの漢字さえ読めない分厚い教科書を毎日見なくて済む」と、あまりにもテンションが上がった私は、実習前日のごあいさつに、実習先の歯科大学ではなく、近くにある有名国立歯科大学へ行ってしまいました。後で教務の先生たちにかなり怒られてしまいました……。 実習初日は口腔外科へ。仕切りのパーティションもなく、立位なのでユニットのポジションが高く、患者さんの口腔内がなかなか見えませんでした。 「間違えて他の歯科大学へあいさつに行った学生」と初日から先生たちに覚えられ、その後、小児科・矯正科・補綴科と回らせてもらいましたが、どこでも「あー、他の大学へ行った子ね」と言われ続けました。 これ以上変なイメージがつかないようにと、遅刻せず休まず毎日コツコツと実習に励みました。高校生の男の子 実習最後の科の保存科にいた時のこと。先生が私に、「ちょっとTBIやってくれる?」と言いました。高校生の男の子でしたが、歯肉が腫れて完熟トマト状態。先生から「1カ月後、フラップ手術だからきれいにしてあげて」と頼まれたものの、「男子高校生が私の言うことなんか聞いてくれるの?」と不安に思いながら、染め出しチャートをつけつつTBIをしました。 1週間後、彼はまたTBIに来てくれました。来てくれるか心配12016.01 104患者さんこんにちは!DH アーヤの