ブックタイトルapollonia_201512

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apollonia_201512

2015.12 096他業界からのメッセージメッセージの発信者になりたい―映画や舞台に興味を持つようになったきっかけは。渋谷 私は小中高とインターナショナルスクールに通っていたのですが、そのの最初の2年間は演技の勉強をしていたのですが、役者というのは他人が作ったメッセージを伝える仕事であり、メッセージ自体を作ることはできないと気付き、メッセージの発信者になりたいと考えて文学にシフトしました。 詩とフィクション、ノンフィクションの勉強をしたのですが、修士号を取ったのは詩の分野です。詩を選んだのは、3つのジャンルの中でも一番難しいものにチャレンジしたいと思ったからですが、さて取得してみると、「詩の修士号を持っているからといって、何ができるんだ?」と我ながら戸惑いました(笑)。―脚本や演出の仕事を選んだのははぜですか。渋谷 実は私は、高校3年くらいから、課外活動で舞台に出演したのが、この世界に興味を持つようになったきっかけです。その後、アメリカの大学に進み、大学院まで7年間アメリカで過ごしました。 はじめは役者になりたいと思い、大学 2009年、脚本・プロデュース作品『自転車』が第66回ベネチア国際映画祭を含む世界23の映画祭で入選・受賞したのを皮切りに、映画や舞台の脚本・演出等で高い評価を受けてきた渋谷氏。「失われかけている“人が感じる心”を守り、育てていけるような作品を作りたい」と語る渋谷氏に、映像や舞台づくりの魅力について話を伺った。文化の衰退を食い止めるためメッセージを発信映画監督・舞台演出家204渋谷 悠 氏