ブックタイトルapollonia_201512

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2015.12 060「歯みがき」からへ 厚生労働省の調査では、99%の人が「毎日歯みがきをしている」と回答しています。ところが、まだう蝕の罹患率は高く、歯周病に至っては成人の8割が罹患しているとされています。その理由は、プロフェッショナルケアが普及していないことに加え、人々の日常的なセルフケア習慣に問題が残っているからではないかと考えられます。口腔のセルフケアについて、「歯みがき」と「プラークコントロール」の対比を中心に見直してみましょう。画一的な「歯みがき指導」 言うまでもなく、「歯みがき」「歯みがき指導」という言葉は国際的に共通しています。歯科衛生士の行うTBIも、Tooth Blushing Instructionですから、「歯のみがき方の指導」になります。そのため、「歯みがき」は文字通り歯をみがくことだと考える人が多いのもうなずけます。日本人にはフロスや歯間ブラシの習慣が十分に根づいておらず、歯ブラシ1本で歯面清掃をしようとする人が多いことから、歯間部のプラーク除去も不十分なままです。 歯科口腔領域の疾患を予防するためには、歯みがきだけでは十分とはいえません。歯周ポケットのプラーク除去、歯肉や舌、頬粘膜のマッサージなどを通して口腔内を全体的に清掃するのに加え、唾液分泌など口腔機能にも配慮したセルフケアが求められます。口腔内の付着プラーク(歯面、歯肉に付着するプラーク)、エイチ・エムズコレクション代表取締役社長●取材協力:●取材・文:編集部Hamada Mariko濵田真理子 氏セルフケアの最適化「プラークコントロール」