ブックタイトルapollonia_201512

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概要

apollonia_201512

2015.12 056 茨城県開業の萩原洋子氏が、父の遺品を整理していた際に見つけた古い歯みがき粉の袋。長年にわたって収集されたもので中身が残っているものもあり、幕末から明治維新にかけての世相も反映させるデザインです。 日本における歯みがき粉の登場は、1643(寛永20)年に丁子屋喜左衛門が売り出した「大明香薬砂」だとされています。房州砂を石臼でひいて粉末にしたものに、樟脳、丁子、唐辛子、麝香などを加えて香り付けしたものです。専門店のほか、湯屋や口中医の診療所で販売され、朝、歯みがき粉売りによる路上販売も行われました。幕末から維新期の歯みがき粉の袋コレクション●取材・文:編集部茨城県・萩原デンタルクリニック●取材協力:Hagiwara Yoko萩原洋子 氏萩原洋子氏所蔵品