実践 咬合再構成を極める
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第1章 本当に多い不正歯列をどう治す?⃝「メインテナンスには必ず来てください。定期検診は確実にしていきたいので」。⃝「ブリッジで問題ありませんからブリッジでいきましょう。そのほうがコントロールしやすいですよ」。 歯列不正の改善、歯内療法、補綴物の作り替えが必要である。また、アーチがきれいではないため、セントラルフォッサラインの改善(=歯列不正の改善)も求められる。 一方、今の状態で噛めないことはなく、パラファンクションは疑われるがそれほど強くない。本症例のように調節湾曲が強いとディスクルージョンしづらく、下顎が後方に押しやられやすい。症例難易度顎位を変える必要がないため。12345採用 歯列矯正が必要であった。咬合支持が確立しているので、インプラント治療は矯正より後に行うべきである。根管治療からインプラントプロビジョナルストレーション、最終補綴。治療期間は矯正がからむので1年半(8か月)を予定した。87は、76相当とし、いわば「天然歯主体の少数歯欠損で咬合を作りたい」と考えた計画。最終補綴物矯正治療根管治療インプラント治療×欠損 ■インプラント ●クラウン ●ブリッジ支台歯 欠損部にインプラント、87クラウン。6本のインプラントという計画。しかし、隣在歯がすでに削られており、歯周組織もしっかりしていることから、この計画は採用せず、ブリッジで対応した。不採用不採用×欠損 ■インプラント ●クラウン ●ブリッジ支台歯R876543211234567L876543211234567初診時の考察 〜診査・診断〜患者に対して行った説明・コミュニケーションR76543211234567L876543211234567ブリッジブリッジブリッジ易難27

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