結果が出る!歯科衛生士を院内で教育する仕組みづくり
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⑴教育によって知識と技術を正しくつなげる 山本五十六の有名な言葉に「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」がありますが、それを筆者は、次のような解釈で理解しています。 やってみせ   ↓ 理想的な動きや仕事を理解するまで見せる(視覚を利用する) 言って聞かせて ↓ ポイントを説明する(聴覚を利用する) させてみて   ↓ 実際に自分が学んだことをやってもらう(身体感覚を利用する) 誉めてやらねば ↓ 評価を適切にし、良いところも伝える(感情を利用する) 人は動かじ   ↓ 自ら行動を起こすように支援する(行動を利用する) このように、知識と技術を正しくつなげて力をつけさせることで、主体的に動く人に変化していくのです。これを歯科医院での技術の教育に当てはめると、次の4つのステップになります。 ステップ1:手本を見せる ステップ2:実際にさせてサポートする ステップ3:部分的に任せる ステップ4:全体を任せてみる医療で必要な技術を教育する13実 例 Mインプラントセンターは「インプラント治療を行った患者さんに予防を行うメインテナンスセンターをつくる」ために研修を行いました。 まず、既存のスタッフとともに、今までの症例を参考としてメインテナンスメニューと使用する器具・機材を決め、施術の時間・内容・費用と開始日を決めました。 そして、施術メニューごとに知識と技術の研修を同時に行った結果、メインテナンスセンターの開業と同時に、さまざまなメニューを提供することができました。知識と技術のつながりが功を奏したケース68

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