検証MTA
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121内部吸収と根尖病変をともなった症例図3a 11歳の男児.初診時のデンタルエックス線写真.1に内部吸収と根尖病変が確認できる.図3b 根管治療を開始.図3d 術後2年のデンタルエックス線写真.根尖病変は治癒傾向を示している.図3e 術後4年のデンタルエックス線写真.病変の治癒が確認できる.図3c 「ProRoot MTA」にて根管充填.せるために次亜塩素酸ナトリウム溶液を用い,無機質溶解を目的としてEDTAを使用する.根管貼薬には,水酸化カルシウム製剤を用いる.根管充填は,流動性のある材料にて行うべきであり,Gencogluら14は,「オブチュラ」や「マイクロシールコンデンサー」を用いた充填法のほうが,「サーマフィル」や「ソフトコアーシステム」を用いた充填法や側方加圧根管充填法よりも,吸収窩の緊密な充填には有利であると報告している.Goldmanら15も,「オブチュラ」を用いた充填は,側方加圧根管充填法や「サーマフィル」,あるいはハイブリッドテクニックによる充填よりも,効率よく充填が可能であると結論づけている.しかし,穿孔を有する内部吸収には,MTAの高い封鎖性による良好な成績が報告されている16,17(図2, 3).abcdePART 2 臨床テクニック

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