検証MTA
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35図11c 修復物を除去すると,大きなう蝕を認め,う蝕除去中に容易に露髄した.図11e 「BioMTAセメント」(モリタ)を用いて直接覆髄を行った後,グラスアイオノマーセメントで仮封を行った.図11d マイクロスコープによる強拡大視野下で観察した歯髄の状態.露髄後すぐに止血したが,露出した歯髄は白く,血流を認めない.治療当時,このような歯髄は保存不可能であることに気づきはじめていたが,確信をもてなかったため,直接覆髄を選択した.図11f 1か月後,咬合痛を訴えて来院.グラスアイオノマーセメントを除去した状態.図11i, j 壊死した歯髄を除去し,歯頸部断髄を行うと,根管口部の歯髄には血流を認めたため,保存可能と判断.図11k 「BioMTAセメント」を貼付し,コンポジットレジン修復を行った.図11g 覆髄材を除去すると,露髄部から著しい出血を認めた.図11h 天蓋を除去すると,歯髄は原型を留めておらず,弱圧エアで容易に動いた.歯髄壊死と判断.cdefghijkPART 2 臨床テクニック

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