生涯歯を残せる時代の5つのスキル
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第5章 ポジショニング224  焦点距離の焦点距離を80cmに合わせる(術者の影が無影灯に差し障りなく届く距離が約80cm)。無影灯使用時の注意 たとえばこんなとき… □ 唇と前歯(歯)で影ができる → 目的の術野に直接光が入る位置に無影灯を合わ   せる □ 術者・アシスタントの頭による影 → 術者・アシスタント・患者の位置関係を再確認▲腕を軽く伸ばして届く距離。治療中の姿勢2良い姿勢良い例❶上顎の場合 咬合平面のほぼ垂直を基準にする。舌側などを治療したい場合は-5º~-10ºくらいまで傾けてもよい。それ以上傾けると、患者は逆立ちしたような感じになり、首が疲れるので要注意。❷下顎の場合 水平から45º程度になるように背板を傾ける。❸顔の傾き 直視できるように正中線に対し患者の顔の傾きを左右に適宜調整する。顔の向きを変えるときは必ず両手をそえる。❹首の振り 左右側別に首がどれくらい振れているか。❺術者の固定 患者の姿勢と術者の姿勢が正しく固定されると、術中のぶれがなく安全な作業空間がつくられる。 術者は姿勢固定のため力を抜いているので、作業域で力を入れたり、弱めたり(力の強弱)が自由にできるようになる。ひじの固定点  →移動式キャビネットや患者のイスにひじを置く 

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