下顎総義歯吸着テクニック ザ・プロフェッショナル
5/6

 ClassⅢの矢状顆路角はClassⅠよりも小さく、調節性咬合器であれば15°程度とし、Over-jetは0~1mm程度とする(小さいほうがより良い)。また、義歯のOver-biteは審美性を考慮して0.5~1mm切端咬合あるいは被蓋の少ない正常咬合にする。 通常、下顎前歯の切縁位置の設定は上下咬合高径の1/2とする。ワックスデンチャー時のOver-jetは0mmで上下前歯を接触させる。また、Over-biteもこClassⅢの人工歯配列:上顎前歯部の配列ClassⅢの人工歯配列:下顎犬歯の配列9mm図9 上顎前歯部の配列。図10 下顎犬歯の配列。切歯乳頭を指標にして上顎中切歯を配列第一横口蓋ヒダを指標に上顎犬歯を配列前歯部歯肉頬移行部間距離52mm(長貌)上下中間点26mm(+Over-bite2mmを中間値に加えて上顎前歯切縁の位置は上顎歯肉境移行部から28mm)中切歯の唇面は下顎齦頬移行部に向けて配列すると審美が整いやすい上顎側切歯と犬歯の隅角へ嵌まり込むように、Over-jetを少なく下顎犬歯を配列Part7168

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る