臨床で困らない歯内療法の基礎
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第8章 根管充填図32図33図34図8-32 加熱軟化されたガッタパーチャを除去する.図8-33 根管内のガッタパーチャが軟化しているうちにプラガーで押す.この時,すなわちダウンパックの過程で側枝にガッタパーチャが充填される.加圧したとき,プラガーは根管壁に触れてはいけない.ガッタパーチャをプラガーで押したときにはクッションを押したときのような反発を感じながら作業する.根管壁にプラガーが触れているとガッタパーチャへの加圧効果がないばかりか,歯根破折の危険もともなう.図8-34 さらにヒートキャリアでガッタパーチャの温め,除去,加圧を繰り返す.図8-35 プラガーが根尖部まで到達したらダウンパックは終了である.図8-36 ダウンパックが終わったらデンタルで根尖部の充填状況をデンタルエックス線で確認する.この時,側枝への充填も確認できる.図8-38 軟らかいうちにプラガーで加圧し,ダウンパックで充填されたガッタパーチャと一体化させる.図8-39 図8-37,38を繰り返して行い,根管口付近まで充填して,バックパックを終了する.図8-37 バックパックを行う.ダウンパックは根管口から根尖に向かってガッタパーチャを加圧していったが,バックパックでは根尖から根管口に向かってガッタパーチャを充填していく.ガッタパーチャ小片を根管内に押し込みヒートキャリアで加熱する.163

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