やればできる!やらねばならぬ!歯科領域の院内感染予防対策
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124曝露事故対策Suggestion18歯科医療において曝露事故の多くは針刺し切創である1〜3(図18-1).カートリッジ式注射器に注射針を取り付けるとリキャップの回数は最低でも2回は実施しなければ廃棄することができない.医科で使用されるディスポーザブル注射器のようにリキャップすることなく廃棄できれば良いが,歯科医療においてはカートリッジ方式を採用しているため,その対応を考える必要がある.針刺し切創を防ぐため,左手を使用せずにキャップをすくい上げる方法と器具を用いてリキャップする方法が推奨されている.筆者は後者の方法を実施している.廃棄物用小型容器の蓋にリキャップホールがあり,それを利用すると手指をまったく使用せずにリキャップが可能なため安全である(図18-2〜15).針刺し切創を起こさないリキャップ法図18-1 手によるリキャップは危険.図18-2 感染性廃棄物用容器ニードルディスポーザー.図18-3 ニードルディスポーザーの蓋部分とカートリッジ用注射筒.図18-4 4ハンドシステム時の注射筒の受け渡し.

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