インプラントのための軟組織マネジメントを極める
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シンポジウム2カスタムテンポラリーアバットメント+プロビジョナルレストレーションを装着ジルコニアカスタムアバットメント+プロビジョナルレストレーションに置き換えプロビジョナルレストレーション装着後の経過状態最終補綴物装着後の経過状態図21~24 二次手術後、歯肉との親和を高めるためIPS e.maxプレス(Ivoclar vivadent社)によって製作したカスタムテンポラリーアバットメントを装着している。その後、ジルコニアアバットメントへと移行しプロビジョナルレストレーションでさらに歯間乳頭の成熟を図った。粘膜貫通部の形成から約6ヵ月かけ補綴的な乳頭の再建が完了している。図25 インプラント間の乳頭の維持と再建を図るには、適切な隣接面形態(歯肉縁下)の付与と、乳頭部への適度な加圧が必要となる。つまり、歯間乳頭が本来支持されている適正な距離感(歯根間距離2mm、乳頭からCEJまでの距離3mm)を再現することである。その際、①インプラント間距離(3mm以上)、②埋入深度、③埋入方向、④隣接歯槽骨の高さと乳頭からの垂直的な位置関係、⑤乳頭下組織の唇舌的ボリューム(唇側骨のバルコニー2〜4mm)4)などの条件をしっかり見きわめておかなければならない。また、乳頭の成熟を期待するためには基底部の厚みが近遠心的にも必要となるため、上部構造は唇側同様にある程度ストレートに立ち上げることが重要だと考える。2.0mm3.0mm以上3.0mm軟組織のボリューム2321242246

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