小児のエンド
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42ⅠⅡⅢⅣⅤⅥ【  乳歯の歯髄処置  】2歯髄除去療法1歯髄掻爬術【目 的】 歯冠部歯髄を部分的に切除することで,生活歯髄切断とは異にする.生活歯髄切断の処置は冠部歯髄を全部除去することであるが,これは露髄部の歯髄を一部掻爬し,後は直接覆髄法とまったく同じ方法である.【適応症】 とくに幼若な歯髄を有する齲蝕歯であり,直接露髄部から出血は認められなく,清潔で露髄部だけが感染していると思われる場合.【術 式】 局所麻酔後ラバーダムを装着し,感染象牙質を除去し露髄した歯髄を鋭利なスプーンエキスカベーターで掻爬する.以後は直接覆髄法と同じ方法である.とくに掻爬した後は次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水でよく洗浄することが肝心である(図Ⅲ-9).図Ⅲ-9 歯髄掻爬術①齲窩開拡後スプーンエキスカベーターで感染歯髄を掻爬②~④直接覆髄法と同じ①NaOCl+H2O2②Ca(OH)2③歯冠修復④Ca(OH)2裏層

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