世界で最も成功率が高いスカンジナビアエンド
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ラバーダムテクニック3 形成された歯でアンダーカットが少ない場合はケタックセメントで固定ラバーダムテクニック● 難易度 ★★● 歯肉縁上● 支台歯● アンダーカットなしケタック図2-30 ラバーダムテクニック(難しい例).図2-32a~d 前歯部で形成にテーパーがあり,固定が必要な例. この例もコアをすべて取り除くと脆弱な歯質しか残らないため,メタルコアを生かしてクランプのリテンションとすることができる.このようにクランプも削って,歯質に抵抗するような状態に調整して使用するとズレにくい.エンド治療よりも優先されるべき「歯質の保存」を考えたエンドを心がけよう.セメントがしっかりと硬化した後にフロスでラバーダムシートを押さえる.図2-31 歯冠形成がすでに行われている歯にラバーダムをかけるのは難しい場合が多い.形成部が歯肉縁上であればいいが,歯肉同縁でテーパーがついていると,クランプがズリズリと動いてズレるため,セメントなどで固定した方が安全である.治療中にクランプがズレるほど,ストレスフルなことはないし,リーケージが起こる. ここではグラスアイオノマーセメントを用いているが,歯の遠心方向のクランプ部で固定することがポイントである.焦る気持ちを抑えて,しっかり固まってから術野を滅菌し,治療を開始する.ラバーダムテクニック69

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