世界で最も成功率が高いスカンジナビアエンド
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ラバーダムテクニック2 歯冠形成の際にアンダーカットを少し残すラバーダムテクニック● 難易度 ★★● 歯肉縁上● 支台歯● アンダーカットあり図2-29a ラバーダムクランプの試適. 図のように必ず4点接触が得られるように調整する.できれば調整したクランプは,次回も同じ患者に使えるようなシステムにしておくと,チェアータイムが短くできる.誰に使用したクランプかをわかるように保存しておこう.これとは逆にクランプの真ん中がぶつかっていると,クランプが安定しない.図2-29b 分岐部や根の凹凸の部分には,どうしてもリーケージが起こりやすい.リーケージが起こらないようにラバーダムシートと歯は,デンタルフロスでしっかりと巻きつけ密着させることがポイント. 細菌検査を行う場合は,こうした配慮ができていないと,偽陽性の結果となりやすい.細菌検査は細かな配慮ができていないとエラーばかりが生じる可能性が高いため,日頃から徹底的な無菌的治療法に慣れることが必要である.図2-28 ラバーダムテクニック(やさしい例).図2-29c この例ではテックが入っているので,あまり多くの細菌が術野に存在しないと思われる.通常の歯を治療する場合は,大量のプラークが残存していることが多いため,必ず術野の滅菌を効果的な薬剤で行わないといけない.スカンジナビアでは過酸化水素水とヨードチンキを用いる Möller 法で行う(ビデオ1:術野の滅菌).図2-29d 根管内を覗いた状態. 初心者のうちは,上からみて十分アクセスできるようにしておく.慣れてくると,最小限のアクセスでも治療ができるが,治療自体は難易度が上がる.第2章 エンドにかかわる臨床68

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