ポケット版 3週間で学べる歯科技工士のためのパーシャルデンチャー製作法
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34基礎床と個人トレーの製作第6日目基礎床の製作と個人トレーの製作 基礎床の製作には大きく分けて床ベースにベースレジンを使用するベースレジンプレート法と最終維持装置を使用する維持装置法がある.また,ベースレジンには粉と液を練和するタイプと光重合にてベースレジンを硬化させるタイプがある.それぞれの製作方法とそのベースレジンを用いた個人トレーの製作法を本項では解説する.第6日目のポイント●ベースレジンプレート法では残存歯が少ない場合,総義歯の基準値を参考にしてロウ堤を製作する.●完成した下顎ロウ堤は頬側面から高さ,後方からロウ堤が歯槽長上の位置にあるか,舌房の確保について確認する.●基礎床は残存歯の咬合関係に影響を与えないように,また人工歯の再排列など起こさないにように製作しなければならない.●パラフィンワックスの軟化が不十分だと,粘膜負担の基礎床は沈下し,咬合の低い人工歯排列となってしまう.●ワックス硬化時の収縮によっても正確な咬合関係の再現ができない.●重合器はレジンプレートにより,波長域が異なるので,購入前に波長域を確認する.

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