ポケット版 3週間で学べる歯科技工士のためのパーシャルデンチャー製作法
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14第2日目のポイント●技工指示書を読むときは,患者の性別,年齢をしっかり把握し,口腔内をイメージし,人工歯の形態,大きさを選択する.●指示書に「鉤歯の動揺あり」との記載があった場合,アンダーカットに深く入れないように,余裕をもった設計をする.●内バーとは床内バーのことであり,近い将来に残存歯を抜歯する可能性が高く追歯修理を想定しておくと良い.●指示書には略語で表記される場合がある.BTとはロウ堤,WRCとはワイヤーレスト付きクラスプ,MTとは欠損部位を示す.●試適後の指示で,とくに前歯部排列を「1㎜上げください」,または「1㎜下げてください」などの表記があるときには,歯科医師によりまったく反対の意味で使用されていることがあるので, 事前にその意味を歯科医師と歯科技工士の間で確認しておくことが必要である.●動揺度が数値で記載されている場合もある.動揺度0:歯がほとんど動かない,動揺度1:歯が頬側,舌側のみに若干動く程度,動揺度2:歯が頬側,舌側+歯が近遠心にも動く,動揺度3:歯が頬側,舌側+歯が近遠心+上下にも動くことを示す.技工指示書の読み方−解釈の違いはトラブルのもと−第2日目

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