疾患別 歯科医療面接
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 歯科治療時、これだけは気をつけましょう!診療での注意点5確認テスト 循環器系疾患を理解するうえで基本となる知識を確認しておきましょう! ① 高血圧患者では、アドレナリンに対して感受性が亢進する② 降圧薬の副作用に起立性低血圧の記載はない③ 虚血性心疾患では、頻脈*6になると狭心痛が出現する可能性が高い④ 心筋梗塞の危険因子として糖尿病、高血圧、喫煙、肥満などが挙げられる⑤ 急性心筋梗塞で歯痛を訴える場合がある⑥ 心室細動はAEDによる除細動の適応がある⑦ 心疾患(血栓や重篤な徐脈*7)が原因で突然の意識の消失がある⑧ 心房細動のある患者ではワーファリンⓇの抗凝固療法を受けている場合がある⑨ 心疾患がある患者の歯科治療では、感染性心内膜炎への配慮が必要である⑩ ペースメーカや植込み型除細動器患者では、電磁波の干渉で誤作動の危険がある⑪ 超音波スケーラーは植込み型除細動器患者に対して、電気干渉を起こす危険がない<正しいものには〇、正しくないものには×をつけてください>❶ 循環器系疾患があれば血圧測定、心電図モニタ、パルスオキシメータを装着する❷ 普段と体調が異なるときは、医科の主治医に対診する❸ 日常生活の程度をNYHAの分類表でチェック  ☞心機能をある程度推測できる❹ 血栓が脳に達したり、不整脈(特に重篤な徐脈)により脳の血流が低下する場合がある❺ 食欲低下、全身倦怠感、体(特に下肢)のむくみは心不全の症状である場合がある❻ 突然呼びかけに応えなくなったら119番通報、AEDの装着など一次救命処置を行う❼ 心疾患の患者さんでは、局所麻酔薬添加アドレナリンの使用基準がある❽ 感染性心内膜炎などへの配慮が必要ここに注意! ここまで、血圧が高かったり、心臓の具合の良くない循環器系疾患患者について共通項からまとめてきました。次項から、個別の疾患ごとにみていきましょう。確認テスト解答:①〇、 ②×、 ③〇、 ④〇、 ⑤〇、 ⑥〇、 ⑦〇、 ⑧〇、 ⑨〇、 ⑩〇、 ⑪×*6:心拍数が増加、100回を超える状態/*7:心拍数60回未満をいう (一部はP.18〜24を学習し、歯科治療の注意点を確認してください)17

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