患者さんの不安・疑問に答える
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161歯内療法専門医に転院を勧めるときいってはいけないDon’tダメだあ,これは!(ファイリング最中に)保険治療じゃ無理なんですよあっ! リーマー折れちゃったパフォったかな?(患者さんには意味がわからなくても雰囲気は伝わる)とき,治すべき治療がむしろ害を加えてしまいそうな恐れがあるとき,マイクロスコープ(図2)などの機器を備えていないときなどに歯内療法の専門医に転院を勧めるのがよいでしょう. しかし問題は,歯内療法専門医の多くが保険診療を行ってなく自費診療を標榜していることです.つまり治療費がかなり高く,保険診療を求めて来院している患者さんには金銭的に困難な話となることが多いのです.こういった場合には現在の保険診療では時間,料金ともに限界があることを真摯に伝え,歯内療法専門医にかかればよりよい治療が受けられるが,費用もかかることを説明して,どちらがよいのかを患者さんに選択してもらうのがよいでしょう.図1 すでに根管処置が済んでいるが根尖に病巣が認められ,さらには根管ポストが装着されている症例.図2 マイクロスコープ(ブライトビジョン:ペントロン・ジャパン)

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