イラストでみる口腔外科手術 第4巻
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顎顔面骨延長術図25-36 トランスポート骨延長器の装着.延長器の装着 延長装置は図25-35に示すMandible Distractor®(DePuy Syntes社)を用いた.この装置の延長可能な距離は45mm程度で,これを越える距離は延長できない.また,この装置は移動骨片を押すように設計されているが,引くように用いる方が移動骨片の終着点が確実に規定できるので,理にかなっている. 本症例においては,新生骨にインプラントを埋入するため頬舌的に幅のある小臼歯部の骨を移動骨片にして,これを遠心に引く方式を採用した.図25-36に示すように,延長装置をいっぱいに延ばして移動骨片と,下顎枝の近心断端部にボーンスクリューで固定し,移動骨の運動を調節するドライバー接続部を耳珠の下後方部に設定した.図25-35 Mandible Distractor®(DePuy Syntes社).トランスポート骨延長器移動骨片下歯槽神経とオト ガイ神経の神経縫合273腫瘍切除後における骨延長術

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