インレー修復 たしかな手技・臨床のかんどころ
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992 インレー修復臨床編Ⅱ ②シリコーン印象材のパテ+インジェクション(図2-87,88)<利点> ・収縮が少なく,優れた寸法精度が得られる. ・印象の表面にインジェクションタイプ印象材の一層があるので,石膏模型は滑沢で細部再現性も優れている. ・歯肉縁下の明確な印象を採ることが可能である. ・同時に練和するので時間の短縮ができる. ・インジェクションタイプの使用量が少ないので,経済的である.<欠点> ・練和のタイミングが合わないと失敗する. ・両材料の境界ができることがある. ・パテタイプの圧が不足すると歯肉側窩縁部が不鮮明になる. ・アルジネート印象材より高価である. ・大きなアンダーカットがあると除去が困難で変形しやすい. ・1人でやるのは困難である.①②④⑤③図2-87 シリコーン連合印象に必要な器材①パテ,②インジェクション,③カートリッジ,④注入シリンジ,⑤回転トレー.図2-88 積層1回印象法a:パテタイプを練和し中央にへこみを付ける.b:形成歯およびその周囲にインジェクションタイプの印象材を盛る.c:パテタイプ中央のへこみにインジェクションタイプの印象材を盛る.d:歯列に圧接.e:印象採得完了後.abcde

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