埋伏歯 impacted teeth
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92上顎犬歯の口蓋側への埋伏3図3-941歳で上顎犬歯の口蓋側埋伏がみられた症例a:患者は41歳で,AngleⅠ級の不正咬合をもつ.下顎切歯には中等度の叢生があって上顎歯列は狭窄しており,上顎側切歯にはクロスバイトがみられた.上顎犬歯は両側とも口蓋側への埋伏を呈していた.b:バッカルオブジェクトルールにしたがいデンタルエックス線写真を判定したところ,犬歯は口蓋側にあることが判明した.c:矯正装置の装着に先立ち,左右2枚の弁を挙上.埋伏歯の歯冠を覆う骨を除去し,舌側面にアタッチメントを接着した.犬歯の直上にあたる弁の辺縁部にスキャロッピングを施したうえで弁を戻した.包帯材は使用しなかった.d,e:開窓術後3か月.埋伏歯誘導用のスプリングを2本ロウ着したパラタルバーを作製し,上顎大臼歯にセメント合着した.f:犬歯に口蓋側方向の力を作用させるよう,スプリングをアクチベートした.上顎乳犬歯は審美的理由によりこの段階では抜去せず,そのままとした.bacdef

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