考えるエンドドンティクス
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065確かな根管治療実践のための形式知クス線的根尖の1mm前後上方です2. 狭窄根管では2mm以上も上方のことがあります(図15-3, 4参照).apex locator(根管長測定器)で生理学的根尖孔を特定することは,厳密には不可能であっても,臨床上は問題のない範囲に納めることが可能です.システマティックレビューでは,エックス線的根尖の2mm以内であれば,臨床上の問題はないことが報告されています2.筆者の臨床経験からはたいていの症例では1mm前後です.生理学的根尖孔から1mm上方にアピカルシートを形成しているわけですからしごく当然かもしれません.b.根管長の測定方法 根管長の測定方法は,①エックス線写真で判断する,②根管長測定器で決定する,③として,①と②を併用するの,3パターンです.米国では,エックス線写真で判断するが52.5%,根管長測定器で決定するが38.6%,併図16-3a~c 20歳の男性.抜髄後に半年間にわたって根管治療が繰り返された.ガッタが止まるアピカルシート(土手)をつくる図16-2図16-2 根尖孔が破壊されている症例では1mm手前でガッタパーチャポイントが止まる土手を形成する.abc

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