マイクロデンティストリーYEARBOOK 2014
6/6

99と思う. つまり,CR修復の際にとくに歯の内部構造やインサイザルハロー,クラックラインなどを確認するためには,斜め方向から光を当てながら歯を観察する必要がある.それにはマイクロスコープの照明は適さない.その対策として,筆者は施術中にマイクロスコープの照明を消灯してチェアに実装されている無影灯のみを照射して,そこに左手で影をつくりながら歯を観察するようにして,マイクロスコープ下治療でありながら同軸照明のデメリットを払拭するようにしている(図3).図1a,b マイクロスコープの最大の特徴である同軸照明(a)は,前歯部審美CR修復では大きな足かせになってしまう.a マイクロスコープb チェアの無影灯マイクロスコープの同軸照明図3 筆者は施術中に時折マイクロスコープの照明を消灯してチェアに実装されている無影灯のみを照射して,そこに左手で影をつくりながら歯を観察している.レンズの明るいマイクロスコープ(Carl Zeiss)が望ましい.ライト OFF図2a,b a:正面から光を当てて撮影.b:フラッシュの照射位置を鼻尖からオトガイ方向に向けて撮影.abフラッシュの照射位置による見え方の違いマイクロスコープ下でのCR修復時の照明別冊the Quintessence 「マイクロデンティストリー YEARBOOK 2014」科学的CR修復

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です