インプラント デンティストリー エンサイクロペディア
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歴史と特徴 SPIシステムは、2001年スイスのワルデンブルグ市で設立されたThommen Medical社により、2002年からヨーロッパで販売が開始。日本では2004年より、㈱アスパックコーポレーションを通じて販売が開始された。2008年、㈱アスパックコーポレーションは㈱モリタに吸収合併され、現在に至る。 基本的なコンセプトは、インプラント体を中心にした各パーツの高い適合精度に加え、埋入から上部構造装着までを最小パーツで行えるシンプルさにある。インプラント体とアバットメントの安定した結合を得るために、深いインターナルコネクションとヘックスの回転防止機構が施されており、精度の高い印象採得や高い安定性が得られる。 インプラント体表面には、サンドブラスト加工と酸エッチング処理が施されている。高温での酸エッチング処理は、表面に均一で微細な凹凸状態を作り出し、オッセオインテグレーション能力をさらに高めている。また、SPIシステムのインプラント体の特徴の1つである、インプラント先端のセルフタッピングスレッドは、高いレベルの初期固定を得ることが可能であり、インプラント埋入時には、あらかじめスレッドを形成する必要がなく、手術時間を短縮できる。 インプラント体のラインアップは、ストレートタイプのエレメントインプラント、コニカル・シリンダータイプのコンタクトインプラント、1回法用のワンタイムインプラントの3種類がある。エックス線写真で見る特徴 エックス線透過部分が三角形状に3か所あり、先端部分のセルフタップ部分が細長く写る。また、アバットメントスクリューが細い。問い合わせ先:株式会社 モリタ 〒564-8650 大阪府吹田市垂水町3-38-18 TEL:06-6384-6921SPIシステム モリタインプラント形状●スクリュー●ストレート、テーパー埋入方法●セルフタッピングインターフェイス●内部:6角形表面性状(呼称)●サンドブラスト+酸エッチングインプラントサイズ●長さ(mm):6.5・8・9.5・11・12.5・14・17●幅径(mm):3.5・4.0・4.5・5.0・6.0使用(補綴用)ドライバー●形状:オリジナル形状 フォーローブドライバー(SPIシステム専用)アバットメントの種類と呼称●セメント固定:ニューイージーアバットメント●スクリュー固定:ヴァリオアバットメントエレメントコンタクトワンタイムエレメントコンタクトワンタイムアバットメントとの連結部292

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