インプラント デンティストリー エンサイクロペディア
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1. 切開の基本と器具の使い方●メスは#15(円刃刀、図1a)を使用する。基本的な切開の方法は図2のとおり。●大臼歯遠心部の歯槽頂切開は#15では刃先が到達できないので、#12(弯刃刀、図1b)を使用する。●#11(尖刃刀)は突いて切るメスで、粘膜骨膜弁の設定には不向きである。また、刃部が長過ぎるため、引いて使用すると口唇に副損傷をつくってしまうことがある。嶋田 淳 明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科学分野1incision, incision line, implant position1適切な切開線と埋入ポジションの設定法Keypointインプラント手術は骨に対する外科治療であり、歯肉結合織のみならず、骨膜を完全に切離することが粘膜骨膜弁(フラップ)の剥離挙上を容易にするために不可欠である。切開線は、常に粘膜骨膜弁への血液供給と縫合閉鎖のしやすさを考慮して設定する必要がある。また、埋入ポジションはマニュアルに準じて、適切な位置・深さ・方向に設定することが重要である。Chapter3治療法の選択と実際#12 弯刃刀#12 弯刃刀ab#15 円刃刀図1 切開に用いるメス38

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