歯科矯正用アンカースクリューの基礎と実践
1/6

20セルフタップ法とセルフドリル法純チタン製のアンカースクリューは主にセルフタップ法,すなわち植立に先立ち誘導孔を形成する方法が用いられ,チタン合金製のアンカースクリューは主にセルフドリル法,すなわち誘導孔を形成することなく,直接骨内に植立する方法が用いられている.ISAシステムには両方のタイプが用意されており,前者はISA Pro,後者はISA Advanceである(図1).ISA Proは純チタン製なので,チタン合金に含まれるアルミニウムやバナジウムにアレルギーをもつ患者さんにも使用することができる.それぞれに利点欠点があるので,適応症例や設備の条件などによって適宜選択が可能であるが,本書では主にISA Advanceを用いて解説する(ISA Proの詳細については,拙著『テンポラリーアンカレッジデバイス〔TAD〕による矯正歯科治療』〔クインテッセンス出版〕を参照).第3章ISA Advanceの植立手技と特徴Placement Technique and Features of ISA Advance 図1 ISAシステムに用意されているスクリュー.ISA Proは主にセルフタップ法,ISA Advanceは主にセルフドリル法に使用される.ISA ProISA AdvanceISAシステムの植立方法

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です