GPのための咬合誘導
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CHAPTER6 上下顎拡大の実際1231239年5か月後歯の萌出スペースが不足した場合,上顎拡大も行う方針とした. 約半年後,下顎左側側切歯の萌出スペースは確保され,4切歯は整列した.この症例は上顎拡大を行わなかったが,下顎拡大にともない上顎も自然拡大が認められた.その後,側方歯群交換期まで下顎拡大装置をリテーナーとして用いた.17歳3か月のリコール時(図5)にも下顎前歯部の叢生の後戻りは認められず,良好な咬合関係を保っていた.切歯交換期に下顎を拡大しただけで,叢生歯列を解消できた症例.図1a~f 7歳10か月.2002.06.25.下顎左側側切歯が乳側切歯舌側に生えてきたという主訴で来院.図2a~f 8歳4か月.2002.12.27.Schwarz applianceを用いて下顎拡大し約6か月後,下顎4切歯が排列した.図3a~e 10歳6か月.2005.02.25.側方歯群交換中は,下顎犬歯の萌出にともなって下顎前歯部の叢生が再発しやすいため,下顎拡大装置をリテーナーとして用い,後戻りを防止した.図4a~e 11歳6か月.2006.02.07.下顎の側方歯群は永久歯に交換し,下顎第二大臼歯が萌出を開始している.少なくとも上下顎第二大臼歯が萌出を完了し,咬合が緊密化するまで,定期的管理が不可欠である.図5a~e 17歳3か月.2011.11.24.17歳3か月のリコール時.第二大臼歯まで萌出し,咬合が緊密化し,永久歯列が完成している.下顎前歯部叢生の後戻りは認められず,良好な咬合関係を保っていた.deddededeeff咬合誘導叢生下顎拡大上顎拡大上下顎拡大の実際拡大治療の難所側方歯群交換期CHAPTER5上下顎拡大の成否のポイントCHAPTER8上下顎拡大の検証CHAPTER7CHAPTER6CHAPTER4CHAPTER3CHAPTER2CHAPTER1

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