必携!矯正装置
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8Chapter1アクチバトール1. 基本構成 基本構成はレジン床(モノブロック)と誘導線である.A. レジン床(図1-3a,b) レジン床は以下の部分から構成される.①口蓋部:口蓋に接する部分②歯肉部:歯肉に接する部分③誘導面:歯部,臼歯歯冠舌側と前歯舌面に接する部分④咬面部:臼歯咬合面に接する部分⑤翼 部:下顎歯槽部,下顎舌側歯槽部に接する部分B. 誘導線(図1-1a~i) 誘導線には直径0.9mmあるいは1mmの矯正線を用い,上顎誘導線,下顎誘導線および顎間誘導線がある.①上顎前突治療用アクチバトールには上顎誘導線と下顎誘導線(図1-1a~c),あるいは上顎誘導線だけ(図1-1d~f)が用いられる.②反対咬合治療用アクチバトールには顎間誘導線が用いられる(図1-1g~i).C. 付加物 ①拡大ネジ:歯列弓の側方拡大に用いる.②レジン,ガッタパーチャ:歯の唇(頬)側移動を目的に,誘導面に添加する. Ⅰ. 基礎知識と基本技能概 説(1) AndresenとHäuplが考案した可撤式矯正装置である.(2) 咀嚼筋の機能力を利用して,歯や顎骨を移動する機能的矯正装置である(図1-1a~i).(3) 夜間就寝中に使用し,間歇的な矯正力を発揮する.(4) 上顎前突治療用(図1-1a~f)と反対咬合治療用(図1-1g~i)の2種類がある.(5) 前歯部のレジン床を取り除いた弾性開放型アクチバトール(Elastische off ene aktivator;EOA)もある(図1-2a~c).(6) 弾性開放型アクチバトールは口呼吸児や低年齢児にも使用できる.(7) AndresenはⅡ級不正咬合治療後の保定装置として用いた.

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