プロフェッショナルデンティストリーSTEP3
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Fig.2-2 欠損修復の種類(インプラント、ブリッジ、デンチャー)Fig.2-1 20本以上の歯を有する者の割合の年次推移(平成23年歯科疾患実態調査)1)0(歳)(%)102030405060708090100昭和62年平成5年平成11年平成17年平成23年40~4445~4950~5455~5960~6465~6970~7475~7980~8485Fig.2-1 ほとんどすべての年齢層で過去の数値を上回る。80歳で20歯以上保有する割合の推定値は38.3%となる(昭和62年は、80歳以上で1つの年齢階級としている)。【インプラント】• 適切に用いれば予知性の高い治療オプションである• 一歯欠損から無歯顎まで適応• 部分欠損の場合は残存歯の保護を、無歯顎の場合は機能の回復を念頭において治療を行う①術後の予知性が高い(生存率は95%以上である)②歯槽骨の高さ、幅をある程度維持する③う蝕にならない④修理が可能⑤天然歯にもっとも近い形態を付与することが可能⑥隣在歯を傷つけることなく治療できる⑦補綴設計を単純化することができる⑧メインテナンスは必要だが、ブリッジよりも清掃性はよい①外科治療を伴う②費用が高価である③骨移植の必要性を伴うことがある④インプラントが失敗する可能性もある⑤補綴治療自体が困難になる可能性がある(想定した補綴にならない)・ 審美的な結果が得られない・ セメント固定の場合、セメントが歯肉縁下に残存し歯肉炎を引き起こす・ 側方応力に対する抵抗性が弱い【デンチャー】• 補綴治療の基本はコンプリートデンチャーである• パーシャルデンチャーを用いれば、どのような欠損形態でも適応できる• 一顎内で、咬合圧に対して歯根膜負担、骨負担、粘膜負担が混在するという複雑な構造となりやすいFig.2-3 インプラント修復の利点・欠点利点欠点【ブリッジ】• インプラントがなかった時代の欠損修復の第一選択肢• 欠損部のために両隣在歯を削る必要があるため、minimal inter-vention(MI)のコンセプトから外れている• 条件によっては、インプラントよりもブリッジを適応したほうがよい場合があるChapter 2欠損修復オプション選択のガイドライン29

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