周術期口腔機能管理の基本がわかる本
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28がん手術と口腔管理心臓手術と口腔管理人工呼吸器関連肺炎(V A P)と口腔管理頭頸部がん放射線治療と口腔管理がん化学療法と口腔管理臓器移植手術と口腔管理頭頸部がん術後S S Iと口腔管理がん手術と口腔管理心臓手術と口腔管理人工呼吸器関連肺炎(V A P)と口腔管理頭頸部がん放射線治療と口腔管理がん化学療法と口腔管理臓器移植手術と口腔管理②ブラッシング 歯面清掃の際には,タフトブラシを用いて,必ず吸引をしながらブラッシングする.①吸引・口腔浸潤剤塗布 嚥下障害により唾液が停滞している場合は,まず吸引を行う.口唇や口腔内が乾燥している場合は,粘膜剥離や出血・亀裂を予防する目的でジェル状口腔湿潤剤を塗布する.③粘膜や皮弁の清拭 粘膜や皮弁の清拭には水を浸して軽く絞ったスポンジブラシを用いる(a).喀痰や舌苔などを除去する際は,スポンジブラシを回転させると除去しやすい.誤嚥に配慮し,清掃は必ず吸引しながら行う(b).④縫合部の清掃 縫合糸は不潔になりやすいため,縫合部もスポンジブラシで清掃する.⑤仕上げの洗浄・吸引 最後に清拭・ブラッシング時に回収できなかった浮上汚染物を,誤嚥させないように十分注意しながら洗浄して回収する.カフ上吸引が可能な気管カニューレが使用されている場合は,洗浄後にカフ上吸引を行い,必要に応じて気管内も吸引する.座位が可能で,上体を前傾した姿勢にできれば,洗浄時の誤嚥リスクが低下する.図13 皮弁再建部の口腔清掃手順(舌半側切除→前腕皮弁再建後)ba皮弁縫合部清掃前皮弁縫合部清掃後

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