102症例で知るインプラント日常臨床
6/8

咬合サイナスリカバリー審美矯正GBRオーバーデンチャーメインテナンス4章 インプラント審美症例の概要初診日:2005年11月26日患者年齢および性別:61歳、女性主訴:前歯を治したい。処置内容とその根拠 上顎前歯部の動揺と審美障害により、インプラント治療を希望して来院。上顎残存歯のほとんどが予後不良の状態。インプラント治療にともない、サイナスリフト、GBR、結合組織移植術などの付随処置の必要性を説明したが、それらの処置は希望せず、テンポラリーにおいても固定式を希望したため、6を単独補綴、にインプラントを段階的に埋入し、補綴することにした。メインテナンス時、清掃不良による歯肉の発赤が認められることもあるが、メインテナンスにより安定した状態を継続している。63上顎多数歯欠損症例におけるインプラント治療笹谷和伸(栃木県開業)図1 術前正面観。咬合高径の低位が認められる。図9 最終補綴物の装着。患者にも満足してもらえる補綴物になった。図2 術前上顎咬合面観。補綴物の咬合面の劣化が認められる。図10 1年2ヵ月後のメインテナンス時。歯肉に発赤が認められる。図3 固定式テンポラリーの支台として抜歯予定の歯牙を残存させる。図11 5年1ヵ月後のメインテナンス時。図4 2段階に分けて埋入した前歯部インプラントの二次手術。図12 同パノラマX線写真。図5 アバットメント装着後、プロビジョナルレストレーションにて軟組織の成熟を待つ。図6 最終補綴印象時の口腔内。軟組織の成熟と安定が得られた。図7 最終補綴物のメタルフレーム試適。4ピースにて製作したメタルフレームを固定。図8 最終補綴物の試適。ビスケットベイクにてオベード部、咬合面などの調整を行う。84

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です