102症例で知るインプラント日常臨床
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インプラント周囲の薄い歯肉に対するソフトティッシュ・グラフト2)イラストによる解説 以下は、咬合面観および前頭面断から見た詳細な術式である。① H型切開線:1~2mm幅の歯間乳頭を温存して縦切開を行い、口蓋線角部で横切開とつなげる。縦切開は歯肉頬粘膜移行部を超えず、口蓋側には10mm進展させる(図5‐a)。② #15のメスを用い、口蓋側に可能な限り薄いトラップドアを形成する(図5‐b)。③ トラップドア下部に存在する有茎弁:最大限に骨膜を温存しながらトラップドアを翻転する。頬粘膜歯肉移行部の高さを尖端とするポーチ(小袋)を形成する(図6‐a、b)。④ヒーリングアバットメントを装着する(図7‐a、b)。⑤ 頬側ポーチへの有茎弁の固定:5-0ナイロン糸を用い、理想的な移植部位の頬側先端部分と挙上した弁端との間に糸を通す(図8‐a、b)。⑥ マットレス縫合:刺入点と刺出点は2mm完全に離す(図9‐a、b)。13

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