口腔からウェルエイジング
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Part6と7では、スマイルのための「唇-頬のトレーニング」について解説しました。ここでは咀嚼・嚥下機能向上を意識したややハードな「唇-頬のトレーニング」について解説します。スマイルのためのトレーニングとセットで行うことによってより効果があります。唇-頬:抵抗体操〈1〉(図1)① 大きめのボタンなどを糸で結び口腔内に入れ、口こうくう腔前ぜんてい庭(口唇と前歯の間)に置き保持します。② そして糸をまっすぐ引いていきます。口唇による保持によって唇-頬の筋群にトレーニング効果が生まれます。③ 慣れてきたら痛くならない程度に糸を引く力を強めていきます。④ 無理のない範囲の限界で保持し10秒間、そして30秒間休みます。 →これを5セット行います。この時、必ず鏡で自分の顔を正視しながら行うことが重要です。姿勢を正し、顎を引いて、顔がどちらかに傾いていないかを確認します。 通常3セットくらいになると疲れて顔が傾いてきます。普段「噛み癖」のあるほうの筋力が強いため、そちらに頼るからです。これではせっかくのトレーニングもよりバランスを崩すことになってしまいます。唇-頬:抵抗体操〈2〉①片方の頬を大きく膨らませます。② この膨らみをつぶすように指を強く頬に外から押し付けます。頬は指に負けないように膨らみを保たせます。 →片方10秒ずつ、両側を交互に5セット行います。唇-頬:抵抗体操〈3〉(図2)① 両頬の中央を人差し指で押さえ、赤唇を限界まで吸い込みます。② 両頬を押さえた人差し指はそのままで、吸い込んだ赤唇は保持し、頬を大きく膨らませます。この状態を10秒間保ちます。③ 楽にして20秒間休みます。 →10セット行います。 Part8のトレーニングも鏡の前で、姿勢を正し、顎を引き、顔の向きを確認しながら行ってください。Part7までのトレーニングよりも少しつらいと思います。これらは、咀嚼や嚥下機能の向上を目指したトレーニングです。とくにトレーニング〈2〉と〈3〉では、口輪筋-頬筋だけでなく、口角周囲の筋群すべてのトレーニングになります。唇―頬:抵抗体操Part 882

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