1からはじめるインプラント治療
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72第6章 軟組織移植の基本手技と基礎知識3)上皮下結合組織の挿入 移植片は脂肪組織を除去して形態を整え、受容側部、トンネル内に挿入し(図6-10、11)、5-0吸収性糸で牽引縫合により適切な位置に固定した(図6-12、13)。上皮下結合組織挿入の手順図6-10 歯冠側よりトンネル内に吸収性糸を通してから、先端がC型の形状をしたサラーマ・コーンフォーセップスを用いて、採取した上皮下結合組織を把持し、そのC型形状の中に針を通していく。図6-12a、b 口蓋側より吸収性糸を牽引しながら、移植片(上皮下結合組織)をトンネル内の適正な位置に挿入し、縫合を加える。このことで、移植片は歯冠側に牽引された状況で固定されることになる。図6-11a、b 上皮下結合組織移植に必要なサラーマ・コーンフォーセップス(a)やイルクホウト・ラテラル・エレベーターを含む繊細な数種の小器具が含まれたチームアトランタ・ベーシックキット(b)(stoma社製:問い合わせ先/インプラテックス社)。図6-13 上皮下結合組織の牽引に用いた吸収性の縫合糸。本症例で用いたのは5-0のもの(VICRYL:ETHICON 社製)。abab

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